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8月のひいらぎだより

猛暑の夏、焼かれるような暑さの8月、園庭のサルスベリはまだ咲きませんが通勤途中の家々の庭先に夾竹桃の花がきれいに咲いているのを見かけます。サルスベリは百日紅ともいわれ、花期は7月~9月と長く、絶えることなく次々に花を咲かせます。夏のラストを飾る植物だそうです。なぜかこぐま組が植えたコスモスが先に咲いています。そして終わったはずのどどめがまた実をつけています。なんだか変な夏です。とにかくこの暑さが早く去ってくれと願うのは私だけでしょうか。

暑い8月が来ると広島、長崎の原爆の日、終戦記念日がやってきます。今のこの平和は先の戦争で多くのアジアの人々と私たち日本人の先輩たちの尊い犠牲の上に作られた日本国憲法、とりわけ9条の及ぼす力によるところが大きかったと思います。この9条を国民に信を問うことなくただの解釈だけで変えてしまってよいのでしょうか。

集団的自衛権の行使容認という名目で戦争のできる国にしてしまおうとしています。子どもたちが他国の起こした戦争に巻き込まれ、命を落とすことがあるかもしれないということです。国会での慎重な討論を期待していたのですが、数の力で押し切られています。小さな私たちに何ができるのでしょうか?

昨日の新聞に京都大学の次期総長の山崎寿一氏[理学博士、7月の選考会議で次期総長に選出、さるやゴリラの研究の第一人者です。山崎氏は「さる化する人間社会」という本を書かれたそうですが、さるは必ず勝ち負けをつけないと気が済まないそうです。

でもゴリラは抑止力、「負けない構え」だけで相手と対等な位置に立とうとするそうです。

ニホンザルは勝敗をつける。どんどん勝者をつくり、敗者が退けられ、格差が広がる。アメリカに近い社会です。

ゴリラは勝ち負けをつくらない。ゴリラの胸叩きは自己主張であって暴力的でも戦争好きでもないそうです。本を読んでみたいなと思いました。


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